普通の家族だけど普通じゃない。

夫婦とその血縁関係者を中心に構成され、共同生活の単位となる集団。近代家族では、夫婦とその未婚の子からなる核家族が一般的形態。

「家族とは」と調べてみた。
ふむふむ。こう定義されているならば、私の家族は4人家族。
父、母、私、そして弟。
ミニチュアダックスフントの妹もいる。人間じゃないからここではカウントしない。)

私以外皆神奈川で生活している。
私は大阪にいる。

 

気になったから他にも調べてみた。
現在地を知るために。

①日本社会における両親がいる家族の割合

令和2(2020)年時点では、「夫婦と子供」世帯の割合は25.0%に、「3世代等」世帯の割合も7.7%に低下している一方で、「単独」世帯の割合が38.0%と、昭和55(1980)年時点の19.8%と比較して2倍近く増加している。また、子供のいる世帯が徐々に減少する中、「ひとり親と子供」世帯は増加し、令和2(2020)年に「3世代等」世帯の数を上回っている。

第1節 家族の姿の変化・人生の多様化 | 内閣府男女共同参画局

2020年時点では私は、1/4の中にいることが分かった。意外と少ない。
確かに単独世帯の人がほとんどだろうし、
一人親と子供の世帯が増えていることも感じているので、納得。
でも実は私は住民票を抜いて所謂「単独世帯」になったので、今は38.0%の中にいる。

 

②日本社会における兄弟がいる割合

2005年(第 13 回)調査以降、「子ども1人の夫婦」の割合がゆるやかに増加しており、今回調査では19.7%と約2割を占めた。無子(出生子ども数0人)の夫婦も 7.7%(前回 6.2%)に増加した。こうした無子、子ども1人の夫婦の増加に伴い、子ども2人の夫婦の割合は低下し、今回調査では50.8%(前回 54.1%)となった。

https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/JNFS16_Report04.pdf

 

うちは子供二人だから1/2の割合に入ることになる。
確かに一人っ子の友達も多いからこの割合にも納得。
もう少し二人兄弟が多いと思っていたけれど、そうでもなかったことが意外。

二つを調べて思ったのは、そこまで突飛な家族の形でもないし、
私の家族構成は「いたって普通」ということが分かった。

 

でも私の家族、結構変わってるって思ってる。
そもそも私と弟、一緒に住んでない時期があった。
弟が高校に入る頃、実家から弟が出ていった。私は大学4年生だった気がする。
いくら生活リズムがちがうとはいえ、
家の中で会わなさすぎるから思い切って母に聞いてみたら結構衝撃な答え。
「ずいぶん前に出ていったよ。」
マジか。
埼玉県でオンラインで出会ったゲーム友達とシェアハウスしてた。
そう、わたしより早くシェアハウス生活を始めていた。
特に私は気に留めることなく生活していたのだが、
父と母にとってはやっぱり堪えたらしく、いろいろ話し合っていたように記憶する。
私は就活や大学生活が忙しすぎて母から話を聞いていただけ。

その後社会人になった私も早々と実家を出て東京で一人暮らしをした。
二年だけ。その間も母からたまに連絡が来て、弟の話は聞いていた。
でも私と弟が直接的に連絡を取り合うことはなかった。

そんな家族の形を周りの人に話すとなんか面白いよねって言われていた。
私にとってはなにが変わっているのかあんまりわかんない。
お互い衝突しながらぎすぎすするくらいなら、
思いっきり違うところで生活してみることもいいことなのにな。って思っていた。

自分も思春期一番ピークの1年をアメリカに留学することで
両親との衝突を最大限避けていたから言えることなのであるが。

 

なんだかんだでコロナがあったりで私は実家に戻ることになったのだが、
弟はそれでも戻ってこなかった。
しばらくしてから、というか実家に戻ってから2年くらいたったころかな、
母と弟が頻繁に会うようになったりして、紆余曲折あって
私の勤めていた渋谷のカフェで弟がバイトすることになった。
そのころには弟はもう19歳になっていて、すっかり思春期も終わり、
いろんな人とかかわるようになっていた。
久しぶりに会う自分の弟が、まさか自分の会社のお店になるとは思っていなかった私はどう接すればいいかわからなかった。
わが弟もさぞかしやりづらかっただろう。

 

そこから私は大阪に異動となり、弟はおろか家族と離れ離れになったのだが、
あらためて家族のありがたさを感じる日々。
普段なんだかんだ邪険に思ってしまうこともあるのだが、
やっぱり自分のことを一番理解してくれていて、
自分の一番の応援団だと思っているからこそ、
たまには顔をみせられるくらい、普段の仕事を頑張らないとなと思う。

 

これが私と弟を取り巻く不思議な関係性。
7歳違うからこそ、お互い干渉しすぎないというか、
お互いが個であることを十分に理解している関係性だとおもっている。
それを仲良くしなさいとも言わない両親にも感謝だし、
それぞれ違う存在として接してくれていることにも感謝。

 

弟のことをあまり普段話さないから、
家族というトピックにこじつけて話してみた。
兄弟。私にとっては不思議な存在。

そんな普通の家族だけど、普通じゃないうちの話でした。